2013年8月8日木曜日

引っ越します

Googleのブログサービスを選んで半年以上。
何しろリファラ・スパムが多くて、うんざりしております。
アクセス解析もいまひとつ不親切なもので、いっちょ和物に乗り換えるとしました。
転居先は下の通りです。

http://qeqchi-japon.seesaa.net/

これを機に更新回数が増えるといいな、と思います。

2013年8月2日金曜日

話し言葉と書き言葉:ASOさんお気の毒(「ケクチ語の語順」の続き)

昨日の記事で、ケクチ語にSVO語順の文が増えたと考えられるのは、ひょっとしたら書き言葉のケクチ語が増えているからではないか、と書きました。

便宜的に、私たちが日本語でしゃべっている形式を考えてみればよいのですが、話し言葉ではいちいち物事に言及せず省略するのが普通です。「ほら、早くナニしといてよ、アレ。」でコミュニケーションが取れたりします。それどころか、「ほら」という言葉とあごの動きと目線だけでも十分かもしれません。文脈を話し相手と共有していますし、身振り手振りが使えますし、もし相手にうまく理解してもらえなかった場合やり直すことができます。

しかし書き言葉ではそうも行きません。そこに書かれている文字以外でコミュニケーションはできないので、「アレをナニしといて」じゃ当然許されず、たとえば「お客様におかれましては速やかに延滞料金を弊社の口座にお振込みいただくようお願い申し上げます」なんて、多くの情報量を文字化せねばならなくなってしまいます。

ケクチ語はもともと、家庭とか近隣社会とか、顔の見える範囲の社会でもっぱら使われていた言語です。しかし、近年、もう少しフォーマルな領域でも使われるようになりました。それにしたがって、長々しい名詞句にいちいち言及しなければならない文章(たとえば、もともとスペイン語で書かれた法律文の翻訳)も作らねばなりません。そうしたとき、VOS語順であれば、その長々しい名詞句が二つ並んでしまいます(詳しいことには入りませんが、その名詞句が文の中で主語か目的語かは、その名詞句には示されていないんですね)。それに、どちらかの名詞句にまず言及して(この場合、S=主語というよりトピックです)、そのあとその名詞句について述べるという順番が自然に選ばれるのかもしれません。以上は、まだ仮説ですが、そんなところではなかろうかと考えてます。

ところで、今話題のASO(←A,S,Oとarguments勢ぞろいですね(笑))元首相のスピーチの書き起こし。これはもともと音声で話された内容で、しかも聴衆がごく限られた属性と思われます。この内容のうち日本語として分節化して視覚化可能な情報のみを「書き起こし」してしまうと、あいまいさに満ち溢れた「書き言葉」になってしまいます。正直、どれが何について言っているのか、解釈に苦しみます。でもたぶん、スピーチの場では、こんな内容でも色々と文脈で補って、あいまいながらも共通了解はできていたはずです。そして、スピーチの聴衆は「ASOさんは外国にも知己が多そうだし、まさかあんな人たちのことを支持するはずない」みたいな信頼感を持っていたはずです。ところが、書き言葉にしてマスコミだの有志だのに全世界に広められるとそういうわけにはいきません。こうして鵜の目鷹の目にさらされて、大騒ぎになってしまいました。

政治家として脇が甘い、とかそういう職業特化的な処世術のことはよくわかりませんが、そういう話し言葉と書き言葉の違いを考慮せずに、断片的な知識からASOさんの思想を忖度するのは、フェアではなさそうです。実は私も、まさか「あの人たちがやったように、、、、」なんて現代日本の政治家が思うはずないだろう、と信頼していまして、この断片で「馬脚を現した!」というのは性急な気がするのですが、、、、でも、まあ、もういいや。断片から忖度されたくないので。

かつて、ASOさんは「総理大臣のドス黒い孤独」という表現を使っていたと記憶していますが、これを機会にまた何となく思い出してしまいました。

2013年8月1日木曜日

ケクチ語の語順

発表の準備にあたって色々調べ物をしております。そこで驚いたのですが、私の調べているケクチ語の基本語順はずっとVOSというのが通説だったはずですが、あるところでSVOになっていました。下のリンク先でそうなってまして、SILというその筋では権威的な機関のサイトです。

http://www.sil.org/worldwide

もともと、ケクチ語でも、条件によってはあらゆる語順が可能でした。なので、SVO語順(英語や中国語といっしょですね)の文も実際に聞いたり書かれたりはしていました。「基本語順」というのは、そもそもかなり「柔軟な」概念で、規準によって異なることは大いにありえます。考えるに、VOSは文法規則から演繹的に引き出された基本語順である一方、SVOは実際の使用例から帰納的に引き出された基本語順、ではないかと思います。

大事なのは、SVO用例が目立つ、とSILの調査者によって判断されたことです。その背後には、スペイン語の影響とか、名詞句に言及する必要性の高い書き言葉(法律の文章とか、教科書の説明文とか)が増えてきていることとかがあると思われます。私の立場からは、どちらの基本語順が適切かというよりも、こうしたバックグラウンドの現実の方に興味があります。

2013年7月26日金曜日

困ったときのアマランサス

発表原稿、鋭意準備中です。
 
で、あまりたいしたネタがないときは、アマランサスの生育状況でもご報告いたしましょうか。というわけで、最先端についに花がつきました。こいつがもうしばらくすると、真っ赤なハタキやスポンジみたいになります。
 
 
 

前にも書きましたが、中米原産の栄養豊富な穀物です。しかし、現在ではほとんどグアテマラでも食べられておらず(葉っぱは別)、むしろインドやネパール辺りでさかんに栽培されているようです。せっかくなので、中米でも再びアマランサスが利用されるようになればいいなあ、などと、ここ最近の記事で地産地消がどうのこうのと言っていたこの口が日本でアマランサスを育てながら言ってみます。

戦後の日本では(アメリカ合衆国の差し金で)パン食が普及して、伝統的な米食が廃れる傾向にあって嘆かわしい(棒読み)のですが、そもそもコメも外来種だし、どんぐり拾ってアク抜いて練って食べたりしなきゃいけない、と思っていたら、そもそもヒトが外来種のくせに生態系がどうのこうのエラソーに言いやがって、、、なんてことを考えると面倒くさくなってですね。でも時々、スカイツリーから見た東京なんて映像を見てると、森をひっぺがしてコンクリートとアスファルトを塗りたくって、こんなにうようよヒトが棲息するようになったんだなあ、と感慨に耽ることがあります。この種の生命力って、いったいどんだけあるんでしょう。



2013年7月24日水曜日

夏休み 続きの続き

昨日、あらためて娘にグアテマラについて聞いてみると、「危ないからいやってわけじゃなくて、べつに行きたいって思わないんだよ」とのことでした。たしかに、5年生くらいだと、首根っこつかまれて連れて行かれるくらいの勢いが、人生における出会い一般には必要なのかもしれませんね。

「フェア・トレードでもするの?」と聞かれることがあります。一般名詞として「フェアなトレード(輸入に限らず)」はするべきかと思いますが、ブランド名的な「フェア・トレード」は別にやろうとは思ってません。むしろ、コーヒーとかチョコレートとかバナナとか、わざわざ理念に高いお金を払うくらいなら、食べずに済ませた方がよいと思ってます。「地産地消」ですね。

とはいえ、どこまで地産地消で行くのかはなかなか難しい話で、ウナギはなくていいけど、マグロやエビとなると自信がなくなってきて、燃料や飼料を輸入して育てる、冬場のトマトやキュウリ、牛や豚の肉となると、さすがに困りそうです。冬でも新鮮な野菜が摂れたり、たんぱく質豊富な肉が食べられることで、健康な生活ができているわけですし。秋に大根や白菜を大量に漬け込んで冬場に備えてもよいのですが、そうなると塩分取りすぎで高血圧から脳卒中の確率大、病気だって地産地消でいいじゃないか、なんて覚悟もなかなか難しい。

食べ物以前に、娯楽の類も当然地産地消、高い山とか海の底とか遠くの町とかネット上の仮想空間とかに行って余計なエネルギー消費しなくても、楽しいことはあるはず、とまで考えが行き着くわけです。とにかく、いったん享受できるに至ったあれこれが、世界大の関係のネットワークで支えられていることを自覚するのは大事なこと。

歴史的に、自分たちの世界を開く志向と閉じる志向とが常にせめぎあってきて、時々に応じてどちらかが勝っているわけですが、何となく閉じる志向が優勢の時代の方がヤバいという直感があります。なので、TPPもどうかなあ、という話になるのですが、この辺は面倒なのでそろそろおしまい。だいぶ、話もそれてきましたし。

2013年7月23日火曜日

夏休み 続き

昨日の続きです。

というわけで、娘はグアテマラについて調べることを、夏休みの一課題としました。そして、もう一点、江戸時代の鎖国についても調べることにしました。

5年生というのは、ファンタジーから事実へと関心が移る年代だそうで、周囲の特に男の子に歴史ファンが結構いるらしいです。たしかに、私もこのころ、織田信長や豊臣秀吉の時代に興味津々でした、そういえば。で、塾に通っている男の子などから、「何年に誰と誰がナントカの戦いで戦ったとか、知らないの? それやばくね?」などと言われているようで、どうも気にしているようです。

せっかく、16世紀にヨーロッパのアレとナニのおかげで根こそぎ吹っ飛ぶくらいのダメージを食らった中央アメリカについて調べるのであれば、その比較対象として、どうにかこうにか17世紀によそとの接触をミニマルにしてがんばってみた日本についてさらりと勉強するのもよいかと思いました。TPPの問題とか、長い目で見た歴史の中に位置づけて考える練習にもなりますし。

歴史を勉強してみると、もう、個人の力なんて微々たるもので、もうなるがままって達観しちゃいますよね。もちろん、どの時代にも相対的に強い力を持った権力者はいますが、それにしたって時代の制約でがんじがらめなわけで。もちろん、小5で歴史に興味を持つというのは英雄のストーリーだったりするのですが、それは所詮徒花。

2013年7月21日日曜日

夏休み

といっても、私のではなく、小学5年生の娘の夏休みです。

学校があるときとそうでないときでもっとも違うのは、給食の有無です。休みの間は、昼食を用意してやらねばなりません。小学3年生までは、弁当を持たせて学童に送っていました。学童を卒業した去年は、私がお盆まで日本にいなかったので、朝から夕方まで面倒を見てもらえてお昼ご飯も出してくれるところに放り込みました。今年は、再び弁当を作ってやらねばなりません。

それはさておき、去年の担任の先生からは、「Sちゃんもグアテマラにいっしょに行ったらいいじゃないですか!」と勧めていただいていたのですが、本人が行きたくなさそうだったので諦めました。グアテマラは治安が悪い、と吹き込んでいたせいか、妻ともども不必要に怖がっています。もっと、魅力を語らねばならなかったのかもしれません。

5年生になると世界の国々のことも勉強することもあって、せめて自由研究ではグアテマラのことを調べてもらおうかと思っているところです。そうしたら、多少は行きたい気持ちが芽生えて、来年はひょっとしてグアテマラ親子旅デビューができるかもしれません。